いにしえの回廊ルート
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ルート1

都とみちのくをむすぶ東山道

人とモノが行き交った古代のメインストリートをゆく


歴史へのいざない

大宝元(701)年に大宝律令(たいほうりつりょう)が制定されると、都と地方を緊密にむすぶ「官道(かんどう)」が整備されました。東山道(とうさんどう)は7つあった官道のうちのひとつで、現在の滋賀県から岐阜・長野・群馬・栃木の各県を通り抜け、宮城県の多賀城からは岩手と秋田両県の二手に分かれた、当時の日本で最も長い道でした。
官道には原則として、30里(約16キロメートル)ごとに「駅家(うまや)」と呼ばれる施設が造られました。栃木県内には、7つの駅家があったとされています。近年の発掘調査や研究成果などから、少しずつ東山道の姿がわかるようになりました。当時の東山道は、中央集権的支配を確立するために整備され、軍事目的あるいは経済基盤の確保に大きな役割を果たしました。さらに東山道を経由して、都からの文化や大陸からの技術ももたらされました。
都と地方をむすぶ大きな道がもたらした様々な足跡を、わたしたちは今に伝わる文化財から見つけることができるでしょう。


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那須国造碑

国宝

那須国造碑

文武4(700)年頃、那須直韋提(なすのあたいいで)の業績をたたえ、跡継ぎの意斯麻呂(おしまろ)らに...

那須神社本殿・楼門

国指定-重要文化財

那須神社本殿・楼門

4世紀末頃の創建とも、征夷大将軍坂上田村麻呂が応神天皇(おうじんてんのう)を祀って八幡宮にしたとも伝...

村檜神社本殿

国指定-重要文化財

村檜神社本殿

大化2(646)年の創建と伝えられる下野国三之宮。檜皮葺(ひわだぶき)が美しい現在の本殿は、天文22...

下野国庁跡

国指定-史跡

下野国庁跡

8世紀前半から10世紀の初め頃にかけて置かれていた古代下野国の役所跡。約8年にわたって、国庁跡の発掘...

下野国分寺跡

国指定-史跡

下野国分寺跡

奈良時代、全国六十数カ所に建てられた国立寺院のひとつ。古代下野国の仏教文化の発信地であった。現在は建...

下野国分尼寺跡

国指定-史跡

下野国分尼寺跡

国内初の国分尼寺跡発掘調査が行われた寺院跡。こちらでは、女性たちが日々祈りを捧げていた。現在公園とし...

下野薬師寺跡

国指定-史跡

下野薬師寺跡

7世紀末頃、この地を治めていた下毛野朝臣古麻呂(しもつけの の こまろ)によって創建されたと考えられ...

飛山城史跡公園

国指定-史跡

飛山城史跡公園

鎌倉時代後期、芳賀氏が丘陵に築いた城。城跡から平安時代初期の集落跡が見つかり、そこから「烽家(とぶひ...

那須官衙遺跡

国指定-史跡

那須官衙遺跡

奈良時代に造られた那須郡の役所跡であり、古代那須地域の政治と文化の拠点でもあった。箒川(ほうきがわ)...

薬師寺八幡宮本殿・拝殿

県指定-建造物

薬師寺八幡宮本殿・拝殿

貞観17(八七五)年の創建と伝えられる。下野薬師寺に隣接していたことから、下野薬師寺の守り神として鎮...

追分の明神

市町指定

追分の明神

延暦10(791)年、坂上田村麻呂が征夷の途上で勧請(かんじょう)したと伝えられる。東山道沿いにあり...

北台遺跡[東山道跡]

市町指定

北台遺跡[東山道跡]

栃木県内で一番南の地点で確認された東山道跡。現在は「久保公園」として整備され、東山道の道幅約10メー...

下野惣社と室の八嶋

市町指定

下野惣社と室の八嶋

平安時代、国司が下野国中の神々を集めて祀った神社。毎朝、惣社へ参拝するのが日課となっており、そのため...

将軍桜

市町指定

将軍桜

樹齢約250年の山桜の大木で、根元を通る道が東山道の名残をとどめている。約1キロメートル先には、古代...

小野寺山大慈寺

指定なし

小野寺山大慈寺

天平9(737)年、行基(ぎょうき)が開山・建立したと伝えられる。慈覚大師円仁が若年の頃に修行したと...

三毳山

指定なし

三毳山

関東平野の北端にある秀麗な山で、国土交通省関東地方整備局「関東の富士見百景」選ばれている。古代、『万...


ぶらり散策

上神主・茂原官衙遺跡

国指定-史跡

上神主・茂原官衙遺跡

7世紀後半から9世紀にかけて置かれていた古代下野国の河内郡役所と考えられる。遺跡の範囲は東西約250...

琴平塚古墳

指定なし

琴平塚古墳

5世紀末から6世紀初め頃に造られたと考えられる前方後円墳。その脇を東山道が通り抜けていた。現在公園と...

健武山神社

指定なし

健武山神社

大同元(806)年の創建と伝えられる延喜式内(えんぎしきない)下野十二社のひとつに数えられる。産金の...


コラム

那須のゆりがね 〜産金と歌枕〜

那須地方で金が産出されていたことはあまり知られていません。天平19(747)年、那須地方から金が産出されていたことが朝廷に報告され、大仏建立にも使われました。そして承和2(835)年には、採金地に鎮座する武茂神(むものかみ:健武山神社:たけぶやまじんじゃ)に高い位が授けられたことが『続日本後紀(しょくにほんこうき)』に記されています。
また那須の産金は、和歌の歌枕「那須のゆりがね」(土砂にまじっている砂金を水中で揺すって選び分けること)として詠まれていました。鎌倉時代のはじめ、後嵯峨天皇(ごさがてんのう)の皇子・宗尊親王(むねたかしんのう)は、恋のままならなさを砂金の収集方法とかけて詠んでいます。
あふ事は 那須のゆりがねいつまでか 砕けて恋に沈み果つべき
(ゆり板の底に沈む砂金のように、この恋も沈んだままになるのだろうか)

関連施設(時間・料金などは、変更することがございます)

とびやま歴史体験館(飛山城史跡公園)
住所:宇都宮市竹下町380-1
電話番号:028-667-9400
オープン:9時~17時(入館は16時半まで)
クローズ:月(祝休日は開館)、祝休翌日(土日の場合は開館)・年末年始
入場料:無料(体験メニューは別途料金あり
さくら市ミュージアム─荒井寛方記念館─
住所:さくら市氏家1297
電話番号:028-682-7123
オープン:9時〜17時(入館は16時半まで)
クローズ:月(祝休日は開館)、祝休翌日(土日の場合は開館)、第3火曜日、年末年始
入場料:一般300円(210円)高校・大学生200円(140円)小・中学生100円(70円)
下野国庁跡資料館
住所:栃木市田村町300 
電話番号:0282-27-8900
オープン:9時半〜16時半(入館は16時まで)
クローズ:月、火、年末年始(12月25日〜1月7日)※その他資料整理等臨時休館あり
入場料:無料
しもつけ風土記の丘資料館
住所:下野市国分寺993
電話番号:0285-44-5049
オープン:9時〜17時(入館は16時半まで)
クローズ:月(祝休日は開館)、第3火曜日、祝休翌日(土日の場合は開館)、年末年始、臨時休館日あり
入場料:無料(特別展・企画展は別途観覧料が必要になる場合あり)
下野薬師寺歴史館
住所:下野市薬師寺1636
電話番号:0285-47-3121
オープン:開館時間:9時〜17時(入館は16時半まで)
クローズ:月(祝休日は開館)、第3火曜日、祝休翌日(土日の場合は開館)、年末年始
入場料:無料
那珂川町なす風土記の丘資料館
住所:那珂川町小川3789  
電話番号:0287-96-3366
オープン:9時半〜17時(入館は16時半まで)
クローズ:月(祝日の場合は開館)、祝休翌日(土日の場合は開館)、年末年始、臨時休館日あり
入場料:一般100円(80円)学生50円(40円)
※( )は20名以上の団体料金。
大田原市なす風土記の丘湯津上資料館
住所:大田原市湯津上192
電話番号:0287-98-3322
オープン:9時半〜17時(入館は16時半まで)
クローズ:月(祝日の場合は開館)、祝休翌日(土日の場合は開館)、年末年始、臨時休館日あり
入場料:一般100円(80円)学生50円(40円)
※( )は20名以上の団体料金。