- 区分/種別
- 市町指定
- 所在地
- 那須町蓑沢
- 時代
- 古代-平安時代
- ルート
- 都とみちのくをむすぶ東山道
延暦10(791)年、坂上田村麻呂が征夷の途上で勧請(かんじょう)したと伝えられる。東山道沿いにあり、下野国と陸奥国(むつのくに)の国境(くにざかい)を挟んで護る峠の神様が祀られている。
国境(くにざかい)に位置する「境の明神」
坂上田村麻呂が延暦10(791)年、蝦夷征伐の途中にここで休息した時、白髪の翁(中筒男命)が現れ、田村麻呂と問答したという。そのため田村麻呂はここに祠を建て、中筒男命や衣通姫命を祀ったという言い伝えがある。関東と奥州の境にあることから「境の明神」とも呼ばれる。
東山道の国境の雰囲気を色濃く残す
かつては両県にまたがって2つの社があったが、現在は栃木県側の玉津島神社のみが残されている。石鳥居をくぐると、目の前に推定樹齢700年の杉の巨木3本が立ち並び、境内を厳かな空気に包んでいる。古代の官道「東山道」が通った雰囲気を今なお残す数少ない場所である。