- 区分/種別
- 市町指定
- 所在地
- 那須町伊王野(伊王野城跡公園)
- 時代
- 中世-室町時代
- ルート
- 中世下野の武士団
長享(ちょうきょう)年間(1487〜89年)、那須氏一族の伊王野資清(すけきよ)が築いたとされる山城(やまじろ)。別名「霞ヶ城」。南東の斜面には、ケヤキの大木などの樹林(県指定天然記念物)がひろがっている。
主家・那須氏発展に尽力した伊王野氏
城跡の主である伊王野氏は、主家の那須氏を中心とした武家連合組織「那須七騎」のひとつ。築城年代は定かではないが、15世紀後半頃の築城と言われている。伊王野氏は主家没落後、関ヶ原の戦いで那須衆の一員として南下する会津の上杉景勝を抑え戦功を上げるも、嗣子なく改易となった。
豊かな樹林と遺構を残す山城
現在、公園として整備された広大な曲輪の南東の斜面約1ヘクタールにわたって、約20本のケヤキの大木を中心に、ヤブツバキ・イロハカエデ・カスミザクラ・イチョウなど広葉樹が群生し、「伊王野城跡の樹林」として県の天然記念物に指定されている。