- 区分/種別
- 国登録-有形文化財
- 所在地
- 那須塩原市本町
(カフェ・ド・グランボワ) - 時代
- 近現代-大正時代
- ルート
- 近代化遺産からのメッセージ
大正7(1918)年、黒磯銀行本店として建築。頭取は黒磯出身の事業家である高木慶三郎。銀行廃業後は自らの会社を立ち上げ、戦後は高木一族の会館として利用された。外観正面は芦野石、側面と背面には大谷石を積み上げ、和洋折衷(わようせっちゅう)した独特の雰囲気が漂う。現在、建物はカフェレストランとして利用されている。
全国一の枕木業者として
明治19(1886)年12月に開業した黒磯駅。その前年に駅予定地前に移住してきたのが、高木会館の建築主である高木慶三郎だった。高木は鉄道敷設に必要な枕木を近隣の民有地や那珂川上流の奥地、さらに福島・宮城両県にも用材を求めて生産し、全国一の枕木業者となった。
2つの石をつかった外観
建物正面には近隣から採掘した芦野石を、側面は大谷石をそれぞれ採用。両方の石が建物に独特の雰囲気を醸し出している。なお芦野石は、県内のみならず、遠く神奈川県平塚市総合公園の歩道縁石にも使われています。
*参考HP:平塚市博物館「平塚市総合運動公園に見られる石材」