- 区分/種別
- 国指定-名勝
- 所在地
- 那須町芦野
- 時代
- その他の時代
- ルート
- 下野の「おくのほそ道」
「清水流るゝ柳陰」と詠った西行ゆかりの柳。旧暦4月20日、芭蕉たちはこの地を立ち寄っている。芭蕉は『おくのほそ道』に次の句を載せている。「田一枚 植(うゑ)て立ち去る 柳かな」
門人の領主に出迎えられて
元禄2(1689)年4月20日(新暦6月7日)早朝、那須湯本を出立した芭蕉と曾良は奥州道中の下野国最北の芦野宿に到着。当時、この地を治めていたのは芦野氏19代当主の資俊(すけとし)。芭蕉の門人で俳号は桃酔(とうすい)。芭蕉たちは資俊にかねてより勧められていた遊行柳に立ち寄った。
伝説が歌となり句となった名勝
遊行柳の横に建つ『おくのほそ道』の句が刻まれた半月状の石碑は、寛政11(1799)年4月に江戸の俳人である井上春蟻が建立したもの。平成27(2015)年3月、「おくのほそ道の風景地」のひとつとして国指定名勝に追加された(遊行柳[清水流るゝの柳])。