- 区分/種別
- 指定なし
- 所在地
- 大田原市蜂巣
- 時代
- 中世-鎌倉時代
- ルート
- 下野の「おくのほそ道」
源実朝(みなもとのさねとも)の和歌で有名な歌枕「那須の篠原」に鎮座。芭蕉たちはこの神社に立ち寄ったか不明だが、神社より北にある九尾の狐が埋められたと伝わる「玉藻の前の古墳」を訪れている。
「九尾の狐」伝説を残す池
その昔、鳥羽院の寵愛を得ていた玉藻の前だったが、陰陽師の安倍泰成がその正体を九尾の狐であることを見破っため、九尾の狐は那須野が原まで逃げ延びた。しかし篠原の池の水面に正体が映ったところを追手の三浦介義明らに討ち取られたという。この時の池が境内にある「鏡が池」だという。
伝説に包まれた「那須の篠原」
境内には、源実朝が「那須の篠原」と詠んだ和歌が刻まれた石碑が立てられている。芭蕉たちが神社には参詣したかは不明だが、「那須の篠原」を訪れているので、近くを訪れた可能性はあるかもしれない。篠原という地名は大田原市蜂巣の小字として残っており、かつては篠竹生い茂る原野だった。