- 区分/種別
- 市町指定
- 所在地
- 大田原市前田(黒羽城址公園)
- 時代
- 中世-安土・桃山時代
- ルート
- 中世下野の武士団
天正4(1576)年に大関高増(おおぜき たかます)が居城にして以来、明治維新まで近世大名大関氏の本拠となった。近世の山城(やまじろ)の面影をよく残している。現在、城址公園として整備され、桜やあじざいの名所としても知られている。
近世黒羽城下を描いた鳥瞰図
中世に増築された山城が、そのまま明治維新まで近世大名の城として使われた珍しい例。天保8(1837)年、小泉斐(あやる)が黒羽藩主大関増儀(ますのり)の命により描いた「黒羽城鳥瞰図」には、藩士の屋敷や城下町、黒羽河岸や藩米倉庫などが克明に描かれており、当時の様子を知ることができる。
県北最大規模を誇る山城
八溝山西麓の伊王野黒羽支丘の突端を利用した天然の要害で、多くの堀と土塁からなる複郭の山城となっている。南北約1,500m、東西約250m、面積約37.5ヘクタールという、県北最大規模の山城である。黒羽城址公園として整備され、梅雨時期には色とりどりの紫陽花が見られる。