- 区分/種別
- 市町指定
- 所在地
- 大田原市雲岩寺
- 時代
- 中世-鎌倉時代
- ルート
- 下野の「おくのほそ道」
弘安6(1283)年、仏国国師により再建された臨済宗の寺院。二人は仏頂和尚が修行をした庵(いおり)跡を訪ね、芭蕉は次の句を詠んでいる。「木啄(きつつき)も 庵(いほ)はやぶらず 夏木立」
徳川家光に守られ復興した古刹
大治年間(1126〜31)に初叟元(しょそうげん)和尚が開いた寺院で、仏国国師による復興後は、日本の禅宗四大道場のひとつといわれた。元禄2(1689)年4月5日(新暦5月23日)に芭蕉たちがここを訪れた目的は、芭蕉の参禅の師である仏頂和尚がかつて山居修行をした跡地を訪ねるためだった。
境内の凛とした空気と風雪に耐えた句碑
『おくのほそ道』では、雲巌寺の章は黒羽の章の後に配しているが、実際は弟子の浄法寺高勝邸のある黒羽の後に雲巌寺を訪れている。境内には、芭蕉がここで詠んだ句を刻んだ句碑が立っている。現在目にできるのは、享和3(1803)年建立で明治12(1879)年に再建されたものという。