いにしえの回廊
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那須神社本殿・楼門

なすじんじゃほんでん・ろうもん

那須神社本殿・楼門

区分/種別
国指定-重要文化財
所在地
大田原市南金丸
時代
中世-安土・桃山時代
ルート
都とみちのくをむすぶ東山道
文化財概要

4世紀末頃の創建とも、征夷大将軍坂上田村麻呂が応神天皇(おうじんてんのう)を祀って八幡宮にしたとも伝えられている。源義家や那須与一もここで武運を祈念し、江戸時代の俳人・松尾芭蕉も参拝したという。那須氏や大関氏の氏神であり、現在の本殿は寛永18(1641)年に、楼門は寛永19(1642)年に大関氏によって再建された。


文化財エピソード

応神天皇の分霊を祀る

下野国造であった奈良別命(ならわけのみこと)が国家鎮護のために「金の丸い玉」を埋めて塚を築き、日本武尊・天照大神・春日大神を祀ったのが始まりという。この塚が「金丸塚」で、この地域の地名の由来。また、延暦年中(782~806)、征夷大将軍の坂上田村麻呂が東夷征討の時、社叢にある塚に応神天皇の分霊を祀って八幡宮にしたと伝わる。

本殿後方にある金丸塚
文化財ポイント

中世と近世の神社建築の技法が共存

氏神として崇めていた黒羽藩主の大関氏が再建を手掛け、寛永18(1641)年に大改修された本殿は彫刻や彩色などで華やかに装飾し、寛永19(1642)年再建の楼門は禅宗様を基調としている。いずれも中世からの細部技法と近世の装飾技法の特徴を併せ持っている。

本殿(東側より)
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