
- 区分/種別
- 国指定-史跡
- 所在地
- 栃木市田村町
- 時代
- 古代-奈良時代
- ルート
- 都とみちのくをむすぶ東山道

8世紀前半から10世紀の初め頃にかけて置かれていた古代下野国の役所跡。約8年にわたって、国庁跡の発掘調査がおこなわれ、その成果の一部や下野国庁跡について、下野国庁跡資料館で観ることができる。脇殿跡にある藤棚は、柱の位置や太さ、軒の高さを復元して建てられている。

古代下野国の政治の中心
国庁は正殿、前殿、左右の脇殿からなり、中央は広場であった。正殿は前殿北側の宮目神社のところにあったと考えられている。ちなみに、下野国庁にちなんで、近くの国府南小学校は唐招提寺、国府北小学校は正倉院のデザインで建てられた。


史跡公園として整備
塀や溝で囲まれた約95m四方の敷地の中に、儀式などを行った前殿、役人が事務をした脇殿などの建物が見つかった。前殿は復元され、資料館が併設された史跡公園として整備されている。東山道は国庁の南側約300mの市境付近に東西方向に通っており、国庁から南へ延びる南大路とつながっていたと考えられている。
