- 区分/種別
- 国指定-史跡
- 所在地
- 壬生町壬生甲
- 時代
- 古墳時代
- ルート
- しもつけの夜明け
7世紀前半頃造られた円墳の中で、国内最大級をほこる。壬生地域最後の権力者の墓と考えられている。なお、凝灰岩(ぎょうかいがん)を組み合わせた石室は見学が可能で、当時塗られた赤色顔料(せきしょくがんりょう)の痕跡を見ることができる。
古墳時代終末期の大円墳
墳丘は直径84m、高さ約11mで古墳時代終末期の大円墳。この地域特有の「下野型古墳」で、石室の手前にはもうひとつの部屋(前室)と通路(羨道)があったとされる。周溝では須恵器甕の破片が見つかり、埴輪の代わりに須恵器の大甕が並べられていたと考えられる。
二重周溝がある三段の円墳
階段状の墳丘が三段に造られていて、実際に歩いてみると、その勾配に驚かされる。その周りを周溝と周堤が巡っており、発掘調査で周堤の外側に二重目の周溝があることが新たに発見された。墳丘の南側には、巨大な凝灰岩の一枚岩を使った横穴式石室が開いている。