- 区分/種別
- 指定なし
- 所在地
- 下野市石橋
- 時代
- その他の時代
- ルート
- 聖地日光へつづく道
宝亀12(781)年の創建と伝えられる真言宗の寺院。徳川将軍家による日光への参拝(日光社参)では休泊所となった。また慶応4(1868)年には、日光県の仮県庁がここで開設された。
維新後に「知県事出張役所」を設置
明治維新後の明治2(1869)年2月、現在の栃木県の約半分の領域が新たに「日光県」となり、知県事役所の出張所がここ開雲寺境内に置かれた。ここに出張所が置かれたのは、広大な日光県を治めるためには日光以外にも役所を置く必要があったからだと考えられる。
供出を免れた梵鐘
開雲寺の梵鐘(下野市指定文化財)は上部の梵字が珍しく、音も優れていた。そのため、戦時中の金属類回収令による供出をまぬがれた数少ない梵鐘である。銘文から宝暦8(1758)年に制作したと考えられる。また、宇都宮藩主の奥平忠昌から寄進された石燈籠1基が現存している。