- 区分/種別
- 県指定-史跡
- 所在地
- 宇都宮市西川田町
- 時代
- 古墳時代
- ルート
- しもつけの夜明け
かつて「兵庫塚古墳群」と呼ばれていた前方後円墳群。3つの古墳から構成されている。塚山古墳は5世紀後半頃、塚山西古墳は5世紀末頃、塚山南古墳は5世紀末から6世紀初め頃にそれぞれ造られたと考えられる。塚山古墳には、季節になると色鮮やかな花が咲くドウダンツツジが植えられている。塚山西古墳・塚山南古墳は、上から見ると帆立貝(ほたてがい)に似ていることから「帆立貝形の前方後円墳」とも呼ばれている。
この地域を支配した一族の墓
かつては兵庫塚古墳群と呼ばれ20基以上群在していたが、現在は塚山古墳・塚山西古墳・塚山南古墳、塚山6号墳の4基のみとなっている。塚山古墳はこの地域を支配した一族の墓とされる。古墳群内で円筒埴輪を棺に利用した埴輪棺が多数見つかっており、その中には鹿4頭が刻線で描かれたものもある。
ツツジの植栽から分かる古墳の形状
古墳には縞状にドウダンツツジが植えられている。その模様から、古墳が三段に造られていることが分かる。また墳丘の周囲に並ぶツツジは、周溝の範囲を表している。周辺は美しく整備され、季節の花木を楽しむことができる。