- 区分/種別
- 国指定-史跡
- 所在地
- 宇都宮市茂原町
- 時代
- 古代-奈良時代
- ルート
- 都とみちのくをむすぶ東山道
7世紀後半から9世紀にかけて置かれていた古代下野国の河内郡役所と考えられる。遺跡の範囲は東西約250メートル、南北約390メートルの長方形である。遺跡の南東部からは、役所に取り付けたような古代の道路跡が確認され、周辺の調査状況などから東山道跡と考えられる。
人名を刻んだ文字瓦が見つかる
建物跡から出土した瓦には、当時の河内郡内に居住していた人々であろう19姓・約100人分の名前が刻まれていた。遺跡から北東方向にのびる宇都宮市・上三川町の市町境は、現在はジグザグだが、農地整備前は直線状だった。これは東山道の名残りで、東山道があった場所が後に地境になったと考えられる。
重要な役割を持っていた官衙遺跡
低地から台地に上がる部分では、スロープ状・切通し状になっている道路跡を見ることができる。東山道と考えられる道路遺構が近接するように残っていることから、地方の役所として重要な役割を担っていたと考えられる。