いにしえの回廊
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健武山神社

たけぶやまじんじゃ

健武山神社

区分/種別
指定なし
所在地
那珂川町健武
時代
古代-平安時代
ルート
都とみちのくをむすぶ東山道
文化財概要

大同元(806)年の創建と伝えられる延喜式内(えんぎしきない)下野十二社のひとつに数えられる。産金の神である「武茂神(むものかみ)」が祀られており、鎮守の森に包まれた本殿の屋根に陽の光があたると、黄金色に輝いて見える。


文化財エピソード

砂金が産出された地

「健武さん」「健茂さん」などと地域の人々に親しまれている。「続日本後紀」には、「下野国武茂神に従伍位下を授け奉る。此神は沙金を採る山上に坐する」とある。砂金を産出する地であり、健武山神社に高い位が授けられたことが分かる。

武茂川に向かって立つ神社鳥居
文化財ポイント

和歌にも詠まれた産金の名所

神社は武茂川を眼下に望む。産金の神様を祀っているが、武茂川では砂金が採れ、この地方では川の土砂を揺すって砂金を探していたと伝わる。この地方の産金は「那須のゆりがね」として和歌にも詠まれ、遠く都にもその名が知られていた(コラム「那須のゆりがね」参照)。

神社近くを流れる武茂川から採集した砂金(那珂川町教育委員会提供)
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