- 区分/種別
- 国指定-史跡
- 所在地
- 那珂川町小川・吉田
- 時代
- 古墳時代
- ルート
- しもつけの夜明け
三世紀後半から四世紀にかけて造られた関東地方で最も古い時期の前方後方墳群。3つの前方後方墳と21の方墳からなる。駒形大塚古墳は現在、前方部は削られ後方部が現存している。那須八幡塚古墳からは、駒形大塚古墳と同様、中国鏡など貴重で豊富な副葬品が出土している。吉田温泉神社(よしだゆぜんじんじゃ)古墳には、葬送に伴う施設があったと考えられる。
那須国の勢力をしのぶ古墳群
駒形大塚古墳は県内最古の古墳のひとつ。駒形大塚古墳と那須八幡塚古墳からは中国製の銅鏡が出土し、吉田温泉神社古墳と那須八幡塚古墳の周辺からは、発掘調査によって古墳と同時期の竪穴建物や豪族の館跡と思われる遺構などが見つかった。吉田温泉神社古墳群は、20基以上の古墳が南北400mにわたり概ね2列で配置されている。
整備された前方後方墳を体感
那珂川と支流の権津川(こんずがわ)沿いに古墳が並ぶように築かれている。駒形大塚古墳と那須八幡塚古墳はそれぞれ整備されているので、訪れた際には1500年以上前に造られた古墳を歩きながら、古代那須国の風景を想像してほしい。