- 区分/種別
- 国指定-史跡
- 所在地
- 那珂川町和見
- 時代
- 飛鳥時代
- ルート
- しもつけの夜明け
7世紀頃に造られたと考えられる。周辺には横穴墓(よこあなぼ)がいくつもあり、こちらの横穴墓は凝灰岩(ぎょうかいがん)の丘陵の南斜面に掘り込まれた精巧(せいこう)さでは全国屈指。また平将門の娘がこの地に逃れ、この横穴で娘を生んだという伝説が残されている。
一戸の住宅のような造りが特徴
「唐御所」の名称はすでに江戸時代初期に当時の領地だった水戸藩に提出された地誌書『那須記』に見られ、当時は横穴を高貴な人の住まいと考えられていた。玄室の長さは2.75m、中央での幅が2.34m、高さは奥壁前縁が1.9mで、玄室全体があたかも一戸の住宅を思わせるような構造になっている。
横穴墓、姫穴なども見学可能
天井が切妻屋根のように左右に下がる勾配がつけられ、中央は棟木を石で削り出して表現し、建物の内部をかたどっている。床には棺を置く棺座がコの字状に造られている。駐車場や休憩所、遊歩道が整備され、唐御所横穴のほかに姫穴、厩穴、遠見穴などの横穴墓も見学できる。