- 区分/種別
- 県指定-建造物
- 所在地
- 日光市本町
- 時代
- 近現代-大正時代
- ルート
- 近代化遺産からのメッセージ
英国国教会に属し、1875(明治8)年に礼拝はおこなわれたのがはじまりとされる。現在の教会堂は、アメリカ人の建築家で教育者のジェームズ・ガーディナーによる設計。外壁は近くの大谷川(だいやがわ)から採取された暗赤色の石を、内部は鹿沼石を用いて、大正3(1914)年に完成した。ガーディナー夫妻の遺言により、礼拝堂の一部に埋葬され永遠の眠りに就いている。
石と煉瓦で重厚さを表現する設計
設計者のジェームズ・ガーディナーは、明治14(1881)年に立教大学校(現・立教大学)の校長として来日。日光をこよなく愛し、日光山荘を建て、夏は日光で過ごした。ガーディナーが設計した教会堂には、京都聖ヨハネ教会教会堂や日本聖公会弘前昇天教会教会堂などがあった。
北関東で最古の礼拝堂
建築から100年以上が経過したが改造部分は少なく、ゴシック調で統一された内外は設計者の思いが込められている。また天井は屋根の流れに沿って急勾配の斜面となって細長い三角形の空間をつくり、アーチ形と三角形の木製の装飾や白色の張石、ステンドグラスが厳かな空間を創出している。