- 区分/種別
- 国指定-史跡
- 所在地
- 日光市山内
- 時代
- 近世-江戸時代
- ルート
- 下野の「おくのほそ道」
平成11(1999)年、世界遺産に登録。芭蕉たちは旧暦4月1日の午後に東照宮を拝観。『おくのほそ道』に芭蕉は次の句を書き残している。「あらたうと 青葉若葉の 日の光」
念願かなった東照宮参拝
日光に到着後、芭蕉と曾良は浅草の清水寺からの紹介状をもって、日光山の宿坊のひとつ養源院を訪ねた。住職は使いの僧を出して大楽院(東照宮別当寺)へ案内させた。しかし大楽院では、元禄の大修理の影響で2時間以上待たされたが、大楽院の案内で内見という形で陽明門内まで拝観できた。
東照宮の御威光を句に凝縮
陽明門内のどこまで拝観できたかは芭蕉も曾良も言葉を残していない。しかし、陽明門をくぐり唐門の先にある拝殿まで案内されたと敢えて想像をたくましくしたい。推敲が重ねられ生まれた句「あらたうと 青葉若葉の 日の光」に、芭蕉の東照宮参拝に対する万感の思いが凝縮されている。