- 区分/種別
- 指定なし
- 所在地
- 杉並木公園/日光市瀬川
- 時代
- 近現代-昭和時代
- ルート
- くらしを支えた水と川
昭和28年に造られた全国的に珍しい水利施設。「円筒分水井」とは、円筒状の中心部から水を湧き出させ、円筒の外側へ水を一定の割合で分配する施設のこと。農業用水のほか、水道水など四つに分配している。
宇都宮の水を安定的に供給
今市用水には宇都宮市水道の取水口がある。今市用水の途中から水道水を取水していたが、昭和28(1953)年2月、東京電力所野第三発電所の放流水を利用するために行われた改良事業によって円筒分水井が建設され、発電所からの放流水を安定的に取水できるようになった。
「水のまち今市」を実感
杉並木公園にある「旧江連家住宅」と「報徳庵」を通り過ぎると、透き通った水をたたえる円筒分水井を上から見ることができる。また、ここから分配された用水は今市地区の中心部を通るため、円筒分水井から流れる水の行方を探しながら今市の街歩きを楽しめる。