- 区分/種別
- 国指定-名勝
- 所在地
- 日光市匠町
- 時代
- その他の時代
- ルート
- 下野の「おくのほそ道」
男体山の溶岩によってできた渓谷で慈雲寺(じうんじ)にある。南岸には、何度数えても数が合わないという「化け地蔵」がおよそ70体並んでいる。芭蕉たちは旧暦4月2日の午前に訪れている。
急流に耳を澄ますと聞こえる「カンマン」の音
大谷川を流れる水の音が不動明王の真言(サンスクリット語で書かれた仏の言葉を音写したもの)に聞こえることから、真言の最後の句「カンマン」に由来。曾良の日記では「ガンマンガ淵」と記され、平成26(2014)年3月に「おくのほそ道の風景地」として国指定名勝となった際もこの表記が使われた。
奇観と大谷川の霊気が漂う景勝地
承応3(1654)年創建の慈雲寺の境内であるためか、江戸時代初期に天海上人の門弟が奉納したおよそ70体もの「化け地蔵」とともに幽玄な雰囲気が漂っている。男体山噴火に由来する岩群と季節ごとに変化する木々や川の流れの表情をじっくり楽しむことができる。