- 区分/種別
- 国登録-有形文化財
- 所在地
- 日光市瀬川
- 時代
- 近現代-大正時代
- ルート
- くらしを支えた水と川
日光杉並木沿いにある大正3(1914)年建造の木造洋館で、当時は宇都宮市の水道管理事務所として使われていた。館内には、宇都宮市の水道の歴史や当時使っていた道具や機械などを展示している。
命の水を配水するための拠点として
宇都宮の有志から水道布設計画が最初に出されたのは明治11(1878)年2月。幾度かの調査を経た後、最終的には河川からの取水で決定した。河川から取水する場合は、高低差を利用するため、取水源を今市町瀬川(現・日光市瀬川)の今市用水とし、渇水期には中禅寺湖から補水することとなり、大正5年3月にようやく通水となった。
宇都宮への水の道をたどる
日光街道沿いには宇都宮へ水を届けるための管が埋められており、途中には送水管にかかる水圧を抑えるための施設「第六号接合井(せつごうせい)」(宇都宮市上金井町)が、そして通称「水道山」には煉瓦とコンクリートで建てられた「戸祭配水場配水池」(通常非公開)があり、いずれも国登録有形文化財である。