- 区分/種別
- 指定なし
- 所在地
- 日光市丹勢
- 時代
- その他の時代
- ルート
- 下野の「おくのほそ道」
裏側から滝が見られたことに由来。旧暦4月2日の午前、芭蕉たちはこの地を訪れ、着想を得た芭蕉は次の句を詠んでいる。「暫時(しばらく)は 滝に籠るや 夏(げ)の初(はじめ)」
日光山参拝の拠点「鉢石宿」から出立
元禄2(1689)年4月2日(新暦5月20日)早朝、芭蕉と曾良は宿泊地の鉢石宿を出立、午前中に裏見の滝と含満ガ淵を訪れている。宿場名にもなっている「鉢石」とは、日光山を開いた勝道上人が托鉢の際、日光連山を拝むために持ち歩く鉄鉢(弁当箱)を置いた岩に由来する。
日光三名瀑のひとつ
日光三名瀑のひとつで、かつてはその名の通り裏側から見ることができた。しかし、明治35(1902)年9月の大風水害で上部の岩が崩落したため、滝の裏に通じる道が塞がってしまった。芭蕉たちが訪れた好天の日に、滝の飛沫に清められながら聞く音は心に迫るものがある。