- 区分/種別
- 指定なし
- 所在地
- 宇都宮市田下町
- 時代
- 中世-室町時代
- ルート
- 中世下野の武士団
天正13(1585)年、小田原北条氏の侵攻に対抗するため宇都宮国綱が築城し、宇都宮城からこちらへ本拠を移した。多気山全体を堅固な要塞とした山城(やまじろ)。山の中腹には多気山不動尊があり、人びとの崇敬(すうけい)を集めている。
戦乱期宇都宮氏の本拠
宇都宮家第22代当主・宇都宮国綱は宇都宮城を家臣に任せ、多気城跡に移り本拠とした。多気城下には、上河原・下河原・塙田・扇町などの宇都宮城下と同じ地名が小字として残っていることから、一時的な拠点ではなく、城下町も含めて宇都宮城の機能をそっくり多気城に移そうとする壮大な計画であったと考えられている。
山全体に及ぶ大規模な山城
標高377mの多気山全体を巨大な城郭とした関東地方を代表する大規模な山城。御殿平と呼ばれる山頂から山麓まで、土塁や堀、曲輪などの防御施設が連続して造られている。多気山参道入口から桜並木を登ると不動寺があり、その先には不動明王坐像を安置する不動堂がある。