- 区分/種別
- 県指定-建造物
- 所在地
- 鹿沼市今宮町
- 時代
- 近世-江戸時代
- ルート
- 聖地日光へつづく道
天文3(1534)年の創建。壬生綱房(みぶ つなふさ)が鹿沼城を拡張改修した際、新しい城の鎮守(ちんじゅ)として現在地に移し、社殿を造って今宮と称した。現在の本殿等は、延宝(えんぽう)9(1681)年に改築された。毎年秋には、五穀豊穣を祈る勇壮で美しい屋台行事がおこなわれ、多くの人で賑わう。屋台行事に出される彫刻屋台は、木のふるさと伝統工芸館(石橋町:市指定工芸品)と仲町屋台公園(仲町:市指定工芸品)、屋台展示館(3台:久保町・銀座一丁目・銀座二丁目:市指定工芸品)で観ることができる。
日光二荒神が祀られた神社
壬生綱房が鹿沼城を改修した際に日光二荒神を鎮守とし、以降、日光二荒山神社の分社的性格を持った。江戸時代には鹿沼宿の氏神今宮権現として崇敬された。江戸時代後期には例祭の付け祭りとして屋台の引き回しが盛大に行われるようになり、各町内で豪華な彫刻を施した祭礼屋台が造られた。
彫物師、磯部一族による多彩な彫刻
唐門を飾る多彩な彫刻は、富田宿(栃木市大平町富田)を本拠地として活躍した彫物師、磯部一族の手によるもの。磯部一族は多くの名工を輩出し、鹿沼の彫刻屋台や日光東照宮五重塔、佐野の二柱神社はじめ、多くの屋台や社寺を彫刻で飾った。