- 区分/種別
- 県指定-史跡
- 所在地
- 宇都宮市長岡町
- 時代
- 飛鳥時代
- ルート
- しもつけの夜明け
七世紀頃に造られたと考えられる横穴墓(よこあなぼ)。丘陵の岩肌を利用して造られており、その数は52ある。各横穴墓には、地元で弘法大師一夜の作と言い伝えられてきた観音像が彫られている。
集団墓地から宗教的空間へ
掘削技術や形態から、鎌倉時代末期以降に造られた家族墓的な集団墓地であると考えられている。「百観音」「百穴」とも呼ばれ、各室にある仏像は、如意輪観音、千手観音、馬頭観音などいろいろな姿形をしている。古墳が造られた後の時代は、宗教的空間として利用されていたことがわかる。
内部はそれぞれ異なった形状に
一見、同じに見える凝灰岩の岩山に掘られた横穴墓だが、天井が平らで壁が垂直のもの、天井がアーチ形のもの。床の四隅の角がとれて丸いものなど内部の形にいくつかパターンがある。造られた時期によって形状が違うと考えられ、ほぼすべての穴の壁面にはそれぞれ仏像が確認できる。