- 区分/種別
- 指定なし
- 所在地
- 二宮堰親水公園/宇都宮市徳次郎町
- 時代
- 近世-江戸時代
- ルート
- くらしを支えた水と川
安政6(1859)年、工事中断を乗り越えて、二宮金次郎(尊徳)の弟子・吉良(きら)八郎の監督のもと完成させた。田川から宝木用水(新川)へ水を引き込む役割を果たし、下流の宇都宮の農村を潤した。
尊徳の遺志を継いだ開削
二宮堰は、現在の宇都宮市北部の徳次郎地内から宇都宮市西部を流れる宝木用水のためにつくられた。当初、二宮尊徳に工事を依頼するも、工事開始の矢先に尊徳は亡くなり工事は中止に。その後、真岡代官所の役人で尊徳の弟子でもあった吉良八郎に依頼、尊徳没後から3年後の安政6(1859)年、宝木用水は完成した。
水を求めた先人たちの思いが残る親水公園
堰のある田川沿いは親水公園として整備され、近くまで行って堰を見ることができる。また、公園内には「先生御仕法」(「先生」は二宮尊徳のこと)と刻まれた石祠が祀られている。江戸時代前期、洪水に悩まされ、現在の宇都宮市北西部へ移ってきた住民が新田開発のために水を求めた思いを静かに今に伝えている。