- 区分/種別
- 指定なし
- 所在地
- 唐桶宗山公園/芳賀町東水沼
- 時代
- 近世-江戸時代
- ルート
- くらしを支えた水と川
約12km離れた鬼怒川から水を引いて造られた溜池。宝永3(1706)年、難工事の末、地元の豪農・岡田八兵衛(宗山)によって完成された。西側には当時の導水遺構が残されており、八兵衛のひ孫が建てた導水碑がある。平成22(2010)年、農林水産省「ため池百選」に選定された。
豪農・岡田宗山による公共事業
5代将軍徳川綱吉の頃、東水沼村(現・芳賀町)の名主である岡田八兵衛(宗山)が用水不足に苦しんでいた農民を救うため、多額の私財を投じ、約10年の歳月をかけて鬼怒川から取水していた板戸用水を延長する導水工事を実施。
水への思いに触れることができる公園
現在公園として整備され、春になると池を囲むように植えられた桜が咲き誇る。また宗山が手がけた3カ所の隧道は埋没して今では使われていない。宗山の事績については、文化3(1806)年に子孫が導水百周年を記念し建てた導水遺蹟碑が水神塔2基とともに溜の西側に残されている。