- 区分/種別
- 県指定-史跡
- 所在地
- 佐野市小中町
- 時代
- 近現代-明治時代
- ルート
- 近代化遺産からのメッセージ
田中正造の生家。平成5(1993)年一般公開され、地域の財産として大切に守られている。隠居所、母屋、土蔵の三棟があり、内部には田中正造の遺品や関係資料などが展示されている。またボランティアによるガイドもあり、田中正造の生涯を目で見て耳で聞いて学ぶことができる。
生涯を通し信念を貫いた田中正造
旗本六角家領安蘇郡小中村の名主の長男として誕生した田中正造(1841〜1913)は17歳で家督を継いだ後、38歳で政治家の道を歩みはじめた。以後、足尾鉱毒問題解決のため東奔西走、波乱万丈ながらも信念を貫いた人生は後世に大きな影響を与え、明治天皇への直訴状や遺品などは佐野市郷土博物館に展示されている。
正造を支え続けた人々の存在
道路に面して建つ2階建ての建物は、正造の両親の隠居所。正造の留守を預かっていたカツ夫人が同居していた。中庭の奥の母屋は正造が生まれ育った建物で、ここには正造から依頼された医師が住み、村の診療所になっていた。現在は、正造の遺志を伝える施設として保存活用されている。