- 区分/種別
- 国指定-史跡
- 所在地
- 佐野市富士町(唐沢山神社)
- 時代
- 中世-鎌倉時代
- ルート
- 中世下野の武士団
中世佐野氏の居城で関東七名城のひとつに選ばれている。戦国時代、度重なる上杉謙信の攻撃を退けた難攻不落の山城。本丸跡に唐沢山神社の本殿が祀られている。高い石垣が今なおよく残り、桜やツツジ、紅葉の名所として知られる自然公園でもある。また、空気の澄んだ晴れた日には、遠く新宿副都心の高層ビルを望むことができる。
最先端の築城技術を駆使
1592(天正20)年、豊臣秀吉の家臣・富田知信の子、信種を養子として城主に迎え、佐野信吉と名乗らせ、佐野家の名跡を継がせた。当時、最先端の築城技術で高石垣を造ることができたのは、佐野氏が秀吉と深い関係にあったためと考えられている。
歴史の移ろいが垣間見える城跡
山頂から山麓まで残る城跡のうち、本丸などの中核は豊臣政権期に新しく整備された。そのほかの山の随所に戦国期までの土づくりの堀や土塁などの防御施設が見られ、土の城から石垣の城へと移り変わった歴史を辿ることができる。「関東ふれあいの道」が通るハイキングコースがあり、天気の良い日にはスカイツリーを見ることもできる。