いにしえの回廊
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谷中村跡

きゅうやなかむらあと

谷中村跡

区分/種別
指定なし
所在地
栃木市藤岡町内野
時代
近現代-明治時代
ルート
近代化遺産からのメッセージ
文化財概要

明治39(1906)年、足尾鉱毒被害の防止策として遊水池をつくるため、藤岡町(現:栃木市藤岡町)に合併され廃村となった。現在は渡良瀬遊水池の一角に「谷中村史跡保全ゾーン」として保存されている。史跡内には、共同墓地や雷電神社など往時の谷中村の姿を偲ぶことができる。


文化財エピソード

平地の3県境を有した場所

旧谷中村内の下宮地区には全国的にも珍しい、平地の3県境(栃木・群馬・埼玉)がある。かつては渡良瀬川だったが、明治から大正の河川改修工事で、川であった場所が埋め立てられ現在の県境となった。また旧谷中村の跡地はヨシが自生し、遊水池の約半分にヨシ原が広がる。冬の間にヨシズの材料となるヨシを刈り取った後、3月下旬に「ヨシ焼き」が行われる。

旧谷中村に隣接する群馬県・栃木県・埼玉県の三県境。旧渡良瀬川跡も見ることができる
文化財ポイント

歴史が残る史跡保全ゾーン

現在、旧谷中村の中心部は、「谷中村史跡保全ゾーン」として、役場跡や雷電神社跡、延命院跡、谷中墓地などが残っている。これら史跡は、洪水に備えて高く土盛りをした上に土蔵や納屋が建てられた「水塚(みづか・みつか)」とともに、この地域の文化を静かに今に伝えている。

旧谷中村役場跡
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