- 区分/種別
- 国指定-重要文化財
- 所在地
- 野木町野木
- 時代
- 近現代-明治時代
- ルート
- 近代化遺産からのメッセージ
明治22(1889)年に建造された十六角形の赤煉瓦窯。隣接する旧谷中村(現在は渡良瀬遊水池)から原料となる良質な粘土が産出され、また渡良瀬川や思川の水運輸送が容易であったため、煉瓦製造に適した立地であった。昭和47(1972)年までの約80年の間に、多い時で月に40万本以上の煉瓦を造っていた。国内に4つあるホフマン式輪窯のうち、唯一ほぼ完全な姿で残っている。経済産業省「近代化産業遺産群」(赤煉瓦)に選ばれている。
最新鋭のホフマン式煉
ドイツ人技師のホフマンが考案したホフマン式煉瓦窯。完成当時は最新鋭の煉瓦窯であり、1度に22万個の赤煉瓦を焼くことができた。工場や鉄道建設などのため、多くの赤煉瓦を生産・供給し、日本の近代化に貢献した。
国内ではわずか4基が現存
昭和26(1951)年には全国で50基存在していたが、現在残るホフマン式煉瓦窯はわずか4基。残る4基の中でもこの煉瓦窯は最も古く、最も原形をとどめているため、各方面からの評価が高いものである。隣接する野木町交流センター(野木ホフマン館)にはカフェレストランがあり、地元の食材を楽しむことができる。