- 区分/種別
- 国指定-重要文化財
- 所在地
- 真岡市東郷
- 時代
- 近世-江戸時代
- ルート
- くらしを支えた水と川
五行川のほとりに鎮座し、「大前さま」の名で親しまれている。文政10(1827)年、二宮金次郎(尊徳)はここに籠り、桜町領(現・真岡市物部地区)を流れる穴川用水改修の成功を祈ったという。
領民のために改修された大前堰
神社東側を流れる五行川には、文政10(1827)年に二宮金次郎(尊徳)によって改修された大前堰がある。五行川の水を現在の真岡市内から茨城県筑西市を流れる穴川用水に引き入れるために造られた堰で、桜町陣屋へ赴任した当初から堰の修繕・改良を手がけていたため「二宮堰」とも呼ばれている。
「水」に縁のある極彩色の社殿彫刻
神社本殿は宝永4(1707)年、拝殿は1600年代の終わり頃の建築。随所に彫刻が施された社殿の意匠の中でもとりわけ目を惹くのが、龍の彫刻を施した尾垂木(おだるき)。これは社殿を未来に継承するため「水の恵みと水神」として、龍をはじめ、水の中を泳ぐ鯉や海獣などが本殿に彫られている。