- 区分/種別
- 県指定-建造物
- 所在地
- 真岡市荒町
- 時代
- 近現代-明治時代
- ルート
- くらしを支えた水と川
江戸時代末期、真岡に開店した鈴木屋岡部呉服店を経営していた岡部家の別荘で、昭和27(1952)年まで利用。岡部呉服店は地元特産の真岡木綿を取り扱い、鬼怒川の水運を利用して江戸まで運んでいた。
江戸で大評判だった真岡木綿
古くより、真岡とその周辺では木綿の栽培が盛んであった。真岡でつくられる木綿は「晒(さら)し」という加工技術に優れ、丈夫で高品質だったため、江戸の木綿問屋がこぞって真岡木綿を買い求めたという。江戸時代末期創業の鈴木屋岡部呉服店は、鬼怒川の河岸から真岡木綿を江戸まで運んでいた。
真岡の発展に寄与した岡部家の真髄
金鈴荘は、選りすぐりの材料を使い十年余の歳月を費やした2代目の岡部久四郎(創業者から数えると3代目)のこだわりが感じられる近代和風建築。室内には襖絵や金屏風など数多くの書画骨董があり、真岡の発展に貢献した岡部家の気風が感じられる。また防火を徹底した土蔵と地元から採掘された凝灰岩の磯山(大島)石を使った石塀をめぐらせているのも特徴。