
- 区分/種別
- 指定なし
- 分類
- 軍事
- 所在地
- 宇都宮市大曽
- 時代
- 近現代-昭和時代【昭和20(1945)年建設】
- 見学
- 〇 【支線壕入り口のみ見学可能。内部は非公開。】
- 連絡先
- 028-632-2766(宇都宮市歴史文化資源活用推進協議会)
- URL
- https://utsunomiya-8story.jp/

戦況が厳しさを増す中、本土決戦に備えて7つの軍管区司令部が設けられ、宇都宮には栃木、茨城、群馬の3県を範囲とした宇都宮師管区司令部が置かれた。当初、司令部は、陸軍の再編や第14師団の満州移駐によって名実ともに宇都宮からなくなった第14師団の司令部(現栃木医療センター)の施設を利用していたが、各地で米軍による空襲が激化してきたため、空襲の被災を避けるだけでなく、来るべき地上戦も想定して宇都宮市の中央部近くにある八幡山に地下司令部が建設されることになった。
建設は昭和20(1945)年6月から始まり、24時間3交代の突貫態勢で進められた。総勢250人ほどが作業にあたり、主線壕と9本の支線壕の総延長は721メートルに及んだ。終戦時には未完成で、実際に司令部として使われることはなかったが、その後も作業は進められ、全ての壕の貫通をもって作業は中止となった。八幡山の山上には高射砲陣地が設けられ、地下司令部と併せて山全体が要塞化していた。現在、崩落の危険があるため、壕の内部は公開されていない。