- 区分/種別
- 国登録-有形文化財
- 所在地
- 日光市足尾町掛水
- 時代
- 近現代-明治時代
- ルート
- 近代化遺産からのメッセージ
明治32(1899)年、足尾銅山を訪れる華族や政府高官の接待・宿舎として渡良瀬川沿いに建てられた洋館。鉱都の迎賓館に相応しい佇まいである現在も古河機械金属株式会社の福利厚生施設として利用されている。。敷地内には、資料館や旧古河鉱業会社足尾銅山掛水重役役宅(県指定建造物)がある。
古河財閥の華麗なる交友をしのぶ
2階日本間中央には古河財閥の創業者である古河市兵衛と親交のあった渋沢栄一による「人間貴晩晴」と「以友輔仁」の書が飾られている。また1階撞球場には、3代目社長の古河虎之助とゆかりのあった西郷隆盛の肖像画を展示している(虎之助は隆盛弟の従道の娘を妻とした)。
銅山を訪れた貴賓客たちと古河家の歴史が彩る
新館には大正13年(1924)のドイツ製のピアノや、国産最古と言われる国産第1号の2台のビリヤード台が展示されている。またアジア・太平洋戦争中は古河家の疎開に使われたことから、庭には防空壕が造られた。防空壕をくぐると渡良瀬川に面した庭園へ行くことができる。