いにしえの回廊
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宇都宮家の墓所

うつのみやけのぼしょ

宇都宮家の墓所

区分/種別
県指定-史跡
所在地
益子町上大羽
時代
中世-安土・桃山時代
ルート
中世下野の武士団
文化財概要

慶長2(1597)年の宇都宮氏の改易後、この地に住む家臣たちが他家へ仕えず、歴代の宇都宮家当主の墓を見守りつづけ、今に伝わっている。近くには、宇都宮家とゆかりの深い地蔵院本堂(国重要文化財)や綱神社本殿(国重要文化財)がある。


文化財エピソード

長きに渡り受け継がれてきた菩提所

宇都宮氏3代当主・宇都宮朝綱は、出家して現在の益子町上大羽の地に尾羽寺を創建した。この地に朝綱創建の土佐明神(現在の綱神社)を祀る一方、初代(宗円)、2代(宗綱)の墓を築き、自らの墓も定めて、この地を宇都宮家の菩提所とすることを一族郎党に宣言したという。

墓所南側に祀られている綱神社(国重文、益子町上大羽)
文化財ポイント

一族33代が眠る国内でも珍しい墓所

初代宗円より33代正綱まで、一族33代の五輪塔や石碑等が祀られ、内訳は五輪塔29基、石碑3基、墓標1基。近くの鶴池・亀池と呼ばれる池は、宇都宮氏が造った浄土式庭園の名残と考えられている。尾羽寺の阿弥陀堂が地蔵院本堂として残り、往時の面影を伝えている。

墓所の南側にある地蔵院本堂(国重文、益子町上大羽)
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